HOLZの会 Berlin Tour'98 (98/8/28-9/1)

by Kt 98/9/12-18



9/1(火)
 
今日はもう日本に帰る日。 
 心残りをしないよう(笑)、朝9時半に迎えにきてくれたヴェンツェル夫妻の車に乗って、これまた昨晩の約束どおり、BPOの本拠地、フィルハ−モニ−ホ−ルに着きました。 
入口でインテンダントに捕まって、話し込み始めたヴェンツェルを待っていると、向こう側から「ハ〜イ!」とか言いながら近づいてきたのは、Hr首席のシュテファン・ド−ル!(本物だぞ〜!)おもわずBPOを実感してしまいました。聞けば、明日から定期が始まるので、結構皆さん個人練習にきている様子。 あちらこちらから楽器の音が響いてきます。 やっと戻ってきたヴェンツェルと共にいよいよホ−ル見学の始まり! 
 
 まずは大ホ−ルへ。テレビで見る以上に大きなホ−ルですね。 旅の恥は掻き捨て、とばかりにステ−ジの上にあがってみんなで記念撮影!  これで私たちもオンステしたというわけですな(笑)!? ステ−ジの裏手にある楽団員専用のカフェでコ−ヒ−を飲んでいると、そこに現れたのは、なんともう一人のCla首席、マルコ・ト−マス! 彼はカラヤン・アカデミ−でのヴェンツェルの生徒だったひとで、もっか2年間の試用期間中。まだ26歳という若さですが、かなりの大柄な体格とはいえビヤ樽のような立派なお腹をしていました(笑)。(かなりのビ−ル好きらしい!) 
 11月には結果が出るということですが、どうなるでしょうか?・・・・・。 また、現在教えている生徒(ヴェンツェルと同じチロルの出身)も偶然現れて、またまたお約束のように、みんなで記念撮影!!  ステ−ジの袖のところには、ティンパニやコントラバスが置いてありましたが、コントラバスの移動用ケ−スはさながら巨大な棺桶(笑)! 

 そしてヴェンツェルの練習部屋に行ったのですが、この部屋がなんと! かつてはカラヤンも使っていた「指揮者の部屋」でして、専用の鍵付きエレベ−タ−でしか入れない結構なお部屋。 本来はアッバ−ドが使うところを彼が下の事務所で用を済ませるため、ヴェンツェルがちゃっかり借用している次第(^_^;)。 こんなところで「Wiener Mode」に出会うとは・・・さすがヴェンツェル! 部屋の中には、ギリシャのパルテノン神殿前で演奏するカラヤン指揮のBPOの写真や、歴代の指揮者の写真やサインがあちらこちらに。なかには、東芝からカラヤンに送られた日本人形もあったりなんかして・・・。 ヴェンツェルの説明は相変わらずで、 

「この部屋は広くて、練習がしやすい。 テレビも大きな机もあるし、それにソファ−もあるから疲れたらすぐに横になれるぞ(笑)」
と言った案配でして、奥さんも 
「このひと、ほんとにわがままなんだから」
と呆れていました。そして、ここでヴェンツェル夫妻ともお別れ。ベルリンのお礼と共に、日本での再会を約束してホ−ルを後にしました。 

 このあと、隣接する楽器博物館を見たのですが、展示物の中に凄い物を発見!  O.エ−ラ−の楽器も収用されていたのですが、以前購入したエスクラと同じ型のものが展示してあったのです(1905年製との説明がありました)。 これ以外にも、LowCまで付いたエ−ラ−のC管(!)などもあり、なかなかの収集ぶり。 ここもクラ吹きなら一度は訪れるべき博物館でしょう! 

そして残り少ない滞在時間で、各人ベルリン観光。 新ナショナルギャラリ−でピカソ、クレ−を見たり、エジプト美術館でネフェルティティの胸像を見たり、高所恐怖症なのにジ−ゲスゾイレ(戦勝記念塔)の上まで登ってみたり、ベルリンの空気を最後まで楽しみました。 

ホテルに集合すると、タクシ−にてテ−ゲル空港に向かい、再びウィ−ンへ。一応国際便なのですが、国内便感覚のカウンタ−手続きに面食らいながらもヨ−ロッパを実感しました。そしてウィ−ンからは、全日空の飛行機に乗って日本語の洪水状態(笑)の機内にとまどいながら、成田へと向かったのでした・・・・。

 


あとがき
 
 皆様、ほんと−に長い間の御愛読、ありがとうございます。 こんなに送られてきて迷惑だ、あきれているひともいるかもしれませんが、どうかご容赦ください。m(__)m これにてすべて終了でございます。 
 御意見、御感想がございましたら、わたくし(Kt)の方までご一報ください。 
 また、あの話をもう少し詳しく知りたい、などのご希望があれば、遠慮なくお問い合わせください。それでは・・・・。   あ〜、本当に疲れたぞ!!
 


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