午前はいつものようにシュミット先生の個人レッスン。 この日、わたしはちょっと色をかえて、チャイコフスキ−の交響曲第5番を見てもらいました。 今度わたしの所属する千代田フィルハ−モニ−で演奏するため、(突然ですが、ここで宣伝の時間です(笑)!
11/7(土)17:40〜、カザルスホ−ルにて、みんな来てね!タダだよ! (^o^))
1番&2番をならべてオケスタとしてみてもらいました。 今回倍管でやること、わたしは1アシの予定かな?、などと話したところ、「では4人で練習しよう!」ということになり、1st:シュミット先生、Kt、2nd:小林先生、Gkくん、というメンバ−で吹くことになりました。 一緒に吹かせていただくと、音の表情の付け方などがとってもよくわかるんですよね〜(^^)
その他注意されたことは、
などでした。
- 「1アシは1stをじゃましないように、でもしっかり支えてあげて!」
- 「4楽章のソロの部分は(クラ吹きならどこだかわかりますよね!)
- 4人でしっかり吹きましょう!」、
余談ですが、この後Berlinでヴェンツェル・フックス氏に会った際、この曲について質問したところ、「BPO(ベルリンフィル)ではカラヤンの影響で、倍管で吹くことが多いよ。現在ソニ−から出ているライブ盤のCDでは実際倍管で吹いていた。」とのことでした。(Berlin探検記はもう少しお待ちください(^o^))
このあと、他のメンバ−がレッスンを受けているあいだに、わたしはSmさんとホテルからほど近い場所にある楽器専門店、「ヴォトルバ」を訪問しました。前日いったメンバ−から話を聞いていましたが、HOLZの採点では「少し物足らない」との声がでていました(ハンマ−シュミットを置きながら、ヴィオットのマウスピ−スを知らないとは!) 。 しかし、エ−ラ−式のヤマハやEsクラがショ−ウィンド−に飾ってあったり、ウィンナオ−ボエ、ロ−タリ−TpがさりげなくあるのはやはりWienの楽器屋さん。 それよりもこの店での収穫物は3枚のCD。 一番のお買い得はその名も「Wiener Clarinet Conection」というクラリネット・アンサンブルのCD。 B×2、バセット×2、バスクラ×1という編成で、全員ハンマ−シュミットかウ−ベルのエ−ラ−式を吹いています。(特殊管もですよ!)曲も「チュニジアの夜」「イパネマの娘」をやったかと思えば、ウ−ルの「ディベルティメント」もしっかり吹きこなす、といった感じ。ジャケットもマフィアのような服をきてビシッと決めるなど(笑)、個人的にはイチ押しのCDでございます。 他の2枚はK.F.シュミット氏のモ−ツァルトのコンチェルト、及び木管五重奏(ツェムリンスキ−など)でした。
昼食後現れたゲストは、最近HOLZでもはやりだしたウィ−ンタイプのリ−ド製作者、ペ−タ−・ロイトナ−氏でした。 BPOのヴェンツェルから紹介されて、すでにKn商店がサンプルを取り寄せてはいましたが、実際に会って説明を聞くと、リ−ドの堅さやタイプの違いなどがよくわかりました。 その場で購入した人も何名かいました。 ちなみに彼は、シュミ−デルの門下生で小林会長の後輩になるそうで、重なっていた時期も少しあるそうです。
また、後日まだウィ−ンに滞在していた小林会長が国立歌劇場(シュタ−ツオ−パ−)で「薔薇の騎士」を観劇したところ、オッテンザマ−の隣でエキストラで2ndを吹くロイトナ−氏の姿があったそう。音もなかなかだったそうで、実は現役バリバリのひとだったんですね〜午後の合奏は、コルンゴルトのオペラ「死の都」より「ピエロの歌」、それにチャイコフスキ−の「弦楽セレナ−デ」より「ワルツ」を練習しました。全体として、細かいニュアンスをいくつか指摘されました。
そして夕方から明日の個人レッスンのための、ピアノ、ヴィオラ、ソプラノとの音合わせをGkくんの下宿にて行ないました。お手伝いをしてくれたのはいずれも日本人の留学生で、Nmさん(Pf),Snくん(Va)、Hsさん(Sop)、それに一部の曲にGkくんもPfで参加しました。この音合わせは延べ3時間にも及ぶもので、さすがに終わったあとはみんなグッタリ!(6人やったものですから・・・)交代で待つ間にはウィ−ンの留学事情や日奥文化比較論で大いに盛り上がりました。
ちなみに皆さん同じアパ−トの上下に住む仲間で本当に仲良し、気のおけないメンバ−ばかりで我々も大いに感謝した次第です。ちなみにウィ−ンでも「音」に対しては結構規制があるようで(朝7時からよる10時まで)、「音楽の都」といってもなかなか大変のようですね。終了後は近くのイタリア料理屋にて宴会となり、楽隊ジョ−ク、落語、等〃の話題でまたまた呑んだくれたのでした。